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小学生のスニーカーで感じたライセンスビジネスの難しさ。





私がこの冬愛用しているアイテムがこれ。



米スポーツウェアブランド、チャンピオンと

セレクトショップ、フリークスストアのダブルネームライダースジャケットです。

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本来はアウターには適さないスウェット素材に

防風透湿機能を備えたのウインドストッパーという素材をラミネートしたという

素材がウリのアイテムですので

デザイン自体は至ってシンプル。

左腕袖口に付いているチャンピオンのロゴマークが

唯一といっていいくらいのデザインで

着用するのこのマークが結構目立ちます。



自転車通勤に適しているので

この冬はほぼ毎日のように着用しています。



そんなお気に入りのこのライダースジャケットを着て

電車に乗っていたある日の事です。

座席に座っていた私の目の前を小学生の男の子が通り過ぎたのですが、

その彼が履いていたのがこんなスニーカー。




チャンピオンのキッズスニーカーでした。


まさかの小学生とのカブり。

ブラックボディにロゴマークが目立つデザインは

まさにドンガブりと言ってもいいくらいでしょう。

一応自分ではまぁまぁイケてると思っている服のデザインが

オシャレとは程遠い小学生のスニーカーと同じ様なデザインであるという事は

なかなかのショックです。

一瞬、このライダースジャケットを着るのをやめようかな、

とまで思ってしまいました。

一瞬だけですけどね。



で。

この経験を通して感じたのはブランドビジネスの難しさです。

現在日本でチャンピオンのライセンスを所有しているのは

HANESBrands Japanという企業。

ライセンシーはこちらに記載されているように、

アスレティックウェアはゴールドウィン、

バッグはエース、シューズはアサヒコーポレーションなどのように

多くの企業に供与されています。


恐らく私のライダースジャケットはゴールドウィン(とフリークスストアの協業)、

小学生のスニーカーはアサヒコーポレーションの商品でしょう。


ヘインズが運営している

チャンピオンのブランドサイト



ゴールドウィンのチャンピオンサイト



かなりファッショナブルなイメージですが、

アサヒコーポレーションのサイトはデイリーな印象。



勿論アサヒコーポレーションのサイトが駄目だと言っている訳ではありません。

ターゲットに適した素晴らしいサイトだと思います。

ただし、いち消費者の視点からすると

同じチャンピオンブランドですが

そのイメージにあまりに違いがある事に驚いてしまいます。

ブランドロゴを隠してしまうと、

ゴールドウィンとアサヒコーポレーションのサイトは

同じブランドのものだと気付く人はいないのではないでしょうか。


ブランドを語る上でライセンスビジネスは切っても切れない存在です。

以前はイブサンローランやピエールカルダンなど、

名だたる老舗メゾンの靴下やハンカチなどが

日本のライセンシーから発売されていましたが、

近年メゾンがブランドを再構築するにあたり、

ライセンス商品によって消費者に植え付けられたイメージが

かなり強固でブランドイメージ再構築の妨げになっている、

というような話も聞いた事があります。

今後HANESBrands Japanがチャンピオンのライセンスを

どのようにコントロールしていくのかはわかりませんが、

ブランドのイメージを保っていく、あるいは向上させていくのは

かなり難しい事なのだなと感じました。



※注
ここで述べられている内容は書き手の所属する組織・団体の主張を
代表・代弁するものではなくあくまでも筆者一「個人」としてのものです。