最新記事

やっぱりユニクロの魅力は機能性。【ユニクロチラシ定点観測vol.57】



【このエントリのポイント】ユニクロに求めるのは低価格高機能。


こんにちは。

久し振りの晴れで自転車通勤が出来て嬉しい

ファッションアナリスト山田耕史(@yamada0221)です。







日本で一番服を売る企業、ユニクロ。

柳井会長兼社長が毎週直々にチェックしている事でも有名なユニクロのチラシは

最も優れた日本のファッションメディアのひとつである、という考えのもと

毎週分析をしているユニクロチラシ定点観測vol.57(2015年11月27日)です。

-----今までのユニクロチラシ定点観測-----
2015年11月20日 アウター商戦の行く末。【ユニクロチラシ定点観測vol.56】
2015年11月13日 値段が気になる。【ユニクロチラシ定点観測vol.55】
2015年11月6日 最近ユニクロチラシのワクワク感がなくなってないですか?【ユニクロチラシ定点観測vol.54】
2015年9月11日 メンズファッションを売るのに最適な言葉。【ユニクロチラシ定点観測vol.53】
2015年9月4日 男性に服を売る為に必要な事。【ユニクロチラシ定点観測vol.52】
2015年8月28日 これが15秋ユニクロがプッシュするトレンド!【ユニクロチラシ定点観測vol.51】
2015年8月21日 今後売れなくなっていくアイテムの特徴。【ユニクロチラシ定点観測vol.50】
2015年8月7日 TVCMよりも効果のある販促。【ユニクロチラシ定点観測vol.49】
2015年7月31日 9年ぶりにタオル業界に再参入!【ユニクロチラシ定点観測vol.48】
2015年7月24日 機能アイテムは着用シーンを明確にアピール。【ユニクロチラシ定点観測vol.47】
2015年7月17日 注目新アイテム、スマートシェイプジーンズ。【ユニクロチラシ定点観測vol.46】
2015年7月10日 これで決定?スマホアプリのチラシデザイン。【ユニクロチラシ定点観測vol.45】
2015年7月3日 セール時期に投入する夏の新作。【ユニクロチラシ定点観測vol.44】
2015年6月26日 エアリズムが新たな次元に?【ユニクロチラシ定点観測vol.43】
2015年6月19日 やっぱりポロシャツ。【ユニクロチラシ定点観測vol.42】
2015年6月12日 ユニクロの父の日。【ユニクロチラシ定点観測vol.41】
2015年6月5日 売れるアイテムは集中強化!【ユニクロチラシ定点観測vol.40】
2015年5月29日 感謝祭来たる!【ユニクロチラシ定点観測vol.39】
2015年5月22日 機能素材はスポーツの為だけにあるものではない。【ユニクロチラシ定点観測vol.38】
2015年5月16日 これが2015年のユニクロのクールビズ。【ユニクロチラシ定点観測vol.37】
2015年5月9日 ユニクロがミセスに提案する5大キーワードとは。【ユニクロチラシ定点観測vol.36】
2015年5月2日 ポロシャツを売る為に出来る事。【ユニクロチラシ定点観測vol.35】
2015年4月24日 インナーが売れるのはいつ?【ユニクロチラシ定点観測vol.34】
2015年4月17日 キーワードはリラックス感。ユニクロのレディス夏ボトムス。【ユニクロチラシ定点観測vol.33】
2015年4月10日 メンズの夏物で重視する訴求ポイントとは。【ユニクロチラシ定点観測vol.32】
2015年4月3日 丈感はこうやって伝える。【ユニクロチラシ定点観測vol.31】
2015年3月28日 ユニクロがメンズに不必要だと判断した機能。【ユニクロチラシ定点観測vol.30】
2015年3月20日 「選んだ」が新たな価値となる。【ユニクロチラシ定点観測vol.29】
2015年3月13日 2015春、ユニクロがイチオシするトレンドキーワード。【ユニクロチラシ定点観測vol.28】
2015年3月6日 暖かさ、涼しさに続く機能キーワード「軽さ」【ユニクロチラシ定点観測vol.27】
2015年2月27日 幅広い年齢層に興味を持たせる方法。【ユニクロチラシ定点観測vol.26】
2015年2月20日 革新的ジーンズ登場!【ユニクロチラシ定点観測vol.25】
2015年2月13日 ファッションが売れない時代の春ボトムス訴求方法。【ユニクロチラシ定点観測vol.24】
2015年2月6日 今年のバレンタインはユニクロで決まり?【ユニクロチラシ定点観測vol.23】
2015年1月30日 今女性はどんなパンツを求めている?【ユニクロチラシ定点観測vol.22】
2015年1月23日 ヒートテック、エアリズムに続く第三の機能インナーあらわる。【ユニクロチラシ定点観測vol.21】
2015年1月16日 ユニクロはこうやって冬物を売り切る。【ユニクロチラシ定点観測vol.20】
2015年1月9日 冬物売り尽くし!【ユニクロチラシ定点観測vol.19】
2015年1月3日 春アウターの訴求方法。【ユニクロチラシ定点観測vol.18】
2015年1月1日 新年一発目のユニクロの打ち出しは?【ユニクロチラシ定点観測vol.17】
2014年12月30日 ファッションに興味がない人はいつ服を買う?【ユニクロチラシ定点観測vol.16】
2014年12月28日 年末チラシラッシュ!【ユニクロチラシ定点観測vol.15】
2014年12月26日 真冬に春物を売る方法。【ユニクロチラシ定点観測vol.14】
2014年12月23日 号外で冬物を売り切る。【ユニクロチラシ定点観測vol.13】
2014年12月21日 クリスマスの主役はやっぱり子供。【ユニクロチラシ定点観測vol.12】
2014年12月12日 投入!梅春アイテム。【ユニクロチラシ定点観測vol.11】
2014年12月5日 ファッションに興味が無い層をいかに取り込むか。【ユニクロチラシ定点観測vol.10】
2014年11月28日 しつこいくらいにギフトをアピール。【ユニクロチラシ定点観測vol.9】
2014年11月21日 今のユニクロの最強っぷりを見せつけられた30周年感謝祭。【ユニクロチラシ定点観測vol.8】
2014年11月14日 デザインの違いをわかりやすく訴求。【ユニクロチラシ定点観測vol.7】
2014年11月7日 キラーアイテム、スリム暖パンは訴求方法も新しい。【ユニクロチラシ定点観測vol.6】
2014年10月31日 売れたアイテムだからこそアピールが必要。【ユニクロチラシ定点観測vol.5】
2014年10月24日 顧客像を見極める事が必要【ユニクロチラシ定点観測vol.4】
2014年10月17日 商品を買う気にさせる情報とは何か?【ユニクロチラシ定点観測vol.3】
2014年10月10日 デザインは毎週変わる?ユニクロチラシ定点観測中。
2014年10月3日 ユニクロの叡智が詰まったチラシの秘密。


・今年の暖パンは何が新しいのか?


今回は新作満載特別号だそうです。

メインは暖パン。



「新シルエット」

「新ストレッチ」

「裏地フリース」

という機能をアピール。



レディスのコーディネート画像も載せ、

スリムフィットアイテムのファッション性を訴求しています。



・ヒートテックが暖かいのはもうわかっている

表面下段はヒートテック。

「しっとり、なめらかだから気持ちいい!」

と肌触りをアピール。

ヒートテックのメインの機能である暖かさは

十二分に知れ渡っているので今年は着心地をメインに訴求するようです。



こちらはファッション性訴求。

ハイネックアイテムを

「え、これも?ヒートテック!?」

のキャッチコピー。



・明快な機能をアピール


ウルトラライトダウンコートには

「コートなのにポケッタブル!」

という魅力的なキャッチコピーが付けられています。



コーディネート画像も掲載して訴求。

屋内や車内など、アウターが邪魔になるシーンは結構あるので

このように明快に機能をアピール出来る商品はいいですね。

いかにもユニクロらしいアイテムだと思います。



メンズ高額アウターは5000円引きになっています。

今後もっと下がるかもしれません。



「ギフト始めました!」

欄には謎の黒塗り。

何が載っているのでしょう…。

是非紙チラシで見てみたいです。



裏面のメインはニットでした。



・ユニクロの魅力は機能性


このところユニクロチラシに魅力が薄れてるように感じていましたが、

ウルトラライトダウンやヒートテックなど、

機能性をアピール出来る商品がメインに来ると

やはりチラシの魅力も増しますね。

最近はファッション性の向上アピールも多くなり

様々な要因で価格も上がってきていますが

自分も含め多くの人がユニクロに求めているのは機能性と低価格ではないでしょうか。

一時期はGUがユニクロの廉価版のような位置付けでしたが、

今のGUは完全にファッションに特化しています。

機能的なウォームインナーなども展開していますが、

あまり注力しているようには思えません。

ユニクロにはファッション性はほどほどにしておいてもらって、

機能性に力を入れてもらえると一消費者としてはありがたいのですが

今後ユニクロはどのような方向に舵を切って行くのでしょうか。


最後までご覧いただきありがとうございました!

ファッションネタはTwitter(@yamada0221)でも随時呟いていますのでよろしければフォローしてみて下さい。





このエントリを書いた人
山田耕史 詳しいプロフィールはこちら