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今のユニクロの最強っぷりを見せつけられた30周年感謝祭。【ユニクロチラシ定点観測vol.8】



こんにちは。

30代も半ばになると背負うものが増えてきて色々大変だなぁと思った

ファッションアナリスト山田耕史(@yamada0221)です。




日本で一番売れているファッション企業であるユニクロの

柳井会長兼社長が毎週直々にチェックしている程重視しているユニクロのチラシは

最も優れた日本のファッションメディアである、という考えのもと

毎週分析をしているユニクロチラシ定点観測vol.8(2014年11月21日)です。

-----今までのユニクロチラシ定点観測-----

2014年11月14日
山田耕史のファッションブログ: デザインの違いをわかりやすく訴求。【ユニクロチラシ定点観測vol.7】

2014年11月7日
山田耕史のファッションブログ: キラーアイテム、スリム暖パンは訴求方法も新しい。【ユニクロチラシ定点観測vol.6】

2014年10月31日
山田耕史のファッションブログ: 売れたアイテムだからこそアピールが必要。【ユニクロチラシ定点観測vol.5】

2014年10月24日
山田耕史のファッションブログ: 顧客像を見極める事が必要【ユニクロチラシ定点観測vol.4】

2014年10月17日
山田耕史のファッションブログ: 商品を買う気にさせる情報とは何か?【ユニクロチラシ定点観測vol.3】

2014年10月10日
山田耕史のファッションブログ: デザインは毎週変わる?ユニクロチラシ定点観測中。

2014年10月3日
山田耕史のファッションブログ: ユニクロの叡智が詰まったチラシの秘密。

今回は出張等でブログを書く時間が無く、リリースされてから時間が経ってしまいましたが、

2014年11月21日のチラシです。

・30周年感謝祭の柱はヒートテック





まずは表面。

今週は先週のチラシでも告知されていた

山田耕史のファッションブログ: デザインの違いをわかりやすく訴求。【ユニクロチラシ定点観測vol.7】

30周年感謝祭です。



私は京王線で電車の吊り広告も目にしましたが、

フリースブランケットプレゼントや子供限定のお菓子つかみ取り、

タイムセールなど集客イベントが盛りだくさん。

日替わり特価アイテムも多数用意されています。



その中で、表面メインに陣取ったのはヒートテックインナー。



今までと同じく、

レディスは

「しっとりなめらか椿オイルのやさしさ」

メンズは

「実は汗をかく冬もムレにくく爽快!」

と異なったキャッチフレーズでアピール。



私の周りでも愛用者が増えている極暖は

「お一人様2点まで」

となっています。



「ご購入時の注意点」

まで念入りに記述されています。

混雑する売場でのトラブルを出来るだけ減らそうという配慮でしょう。



インナーだけでなくグッズもヒートテック。



キッズも。

「ヒートテックだと汗冷えしにくいからママも安心!」

とありますがどうなんでしょうか。



レディスのインナーパンツ。

「冷え性対策の防寒対策にぜひ!」

というターゲットを絞った訴求。



と、言っても世の中の女性の大半は冷え性(山田調べ)なので

全女性がターゲットとも言えます。

・ウルトラライトダウンはトレンドのインナーダウン用途を強くアピール!


表面中央はダウン。



新作ダウンを投入しています。

レディスはダウンコート、メンズはストレッチダウン。



レディスはフードやフェイクファー、



「女性らしいくびれのあるウェストライン」

など、デザイン性をアピール。



ウルトラライトダウンも

「新作登場!」。

「バッグに1枚入れておくと安心!

アウターに重ねれば超あったかい!」

とインナーダウン用途を意識したキャッチフレーズです。

山田耕史のファッションブログ: 【トレンド予想】14秋冬は「インナーダウン」が増加する【ユニクロ】



レディスは

「首周りがすっきり見える!」

ノーカラーが登場。

こちらもインナーダウン用途を見込んでいますね。



メンズでは

「イメージを一新するスクエアキルトタイプ登場!」



個人的な感想ですが、

ユニクロのウルトラライトダウンは生地の光沢感がもっと無ければ

買ってもよいかな、と思います。

質感は無印良品の方が好みです。



軽量フレンチダウンポケッタブルブルゾン 紳士S・モカブラウン | 無印良品ネットストア

ダウンジャケットはキッズも訴求。



表面のトップスはネルシャツ。

こちらも新柄をアピール。



右下にはボアスウェットが登場していますが、

「お出かけにも使えるあったかボトムス!」というキャッチフレーズ。



ルームウェアのイメージが強いスウェットパンツですが、

お出かけにも使えるというイメージを付けて

売れ行きを伸ばそうという戦略でしょうか。

裏面です。



裏面はインナーがメイン。

アダルト層や屋外で働く人に人気のヒートテックフリース。



レディスのメリノセーターは



「フィット感のあるリブ編みが美しいシルエットを叶える」

というデザイン性を訴求。



カシミアニットは

「ずっと着ていたい肌触り」

という風に肌触りを訴求しています。



レディスのワンピース&シャツは

「忙しい冬の朝もこれ1枚で決まる!」

というキャッチフレーズが良いですね。



暖パンは

「はいた瞬間からあったかい!」

というキャッチフレーズ。



・定番から人気からまで幅広い品揃え


チノパンツやジーンズなどユニクロの支持の基盤となる

ベーシックカジュアルアイテムも訴求。



ムーミンや



リサ・ラーソンといったキャラクターものも抜かりはありません。

 

そして今年のキャラクターものといえば外せないアナ雪。

ルミネからコムデギャルソンまで多くの商業施設やブランドから

引きも切らない人気ですが、勿論ユニクロも展開してます。



裏面は他にキッズや



売れ残りの旧品番を

「掘り出しもの」

「ビックリ価格」

というキャッチコピーで訴求。



・【今回のポイント】冬に強いユニクロ。では夏は?


ユニクロは冬に強い、という評価があります。

ヒートテックやウルトラライトダウンなど、防寒モノのヒット商品が多い為です。

今回のチラシでもその強さは健在。

おそらくこの3連休は今年でもトップクラスの売上げとなったでしょう。

しかし、商品単価が下がる春夏では同じ様な売上げを実現出来るかと言えば

それは難しいでしょう。

ヒートテックやウルトラライトダウンのようなヒット商品を夏でも、

という思いはずっとユニクロにもあるのでしょう。

そんな商品を今後開発出来るかどうか。

今のユニクロなら近い将来作ってしまいそうな気がしますね。


最後までご覧いただきありがとうございました!

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