2014年6月30日月曜日

テニスシューズにおける日本メーカーと海外メーカーのデザインの差。



こんにちは。

今週は曇りの予報の日が多く

趣味の自転車通勤が出来そうなので心が踊っている山田です。




先日、16年ぶりにテニスシューズを購入しました。

部活で毎日テニスに励んでいた学生時代は

15000円くらいのフラッグシップモデルを着用していましたが、
(フラッグシップを履く程上手い訳でもないのに)

今回は月に数度、近所の公園で壁打ちをしよかというくらいの使用頻度の低さなので

5000円前後のエントリーモデルをAmazonを物色していました。

私が学生時代時代から愛用していたテニスシューズはアシックスです。

私は機能性が世界で一番優れているスニーカーメーカーは

アシックスだと信じています。

最近人気のニューバランスも履き心地の定評は高いですが、

アシックスのスニーカーの日本人に合った足型によるフィット感と

独自のクッショニング素材「GEL」の自然なクッショニングは

他のメーカーの追随を許さないと思っています。

今回も是非アシックスのテニスシューズを買おうかと思いAmazonを見ていたのですが…

見ていてアシックスを買おうかどうか迷い始めました。

その理由は。

デザインの残念さです。

例えばこちら。



GEL-DEDICATE 3 MT OCという定価が¥ 8,100のエントリーモデルですが、

かなりオジサンっぽいデザイン。

他の日本のメーカーのエントリーモデルを見てみても、

ミズノのWAVE SENSATION 2(定価¥ 6,300)




ヨネックスのPOWER CUSHION 207(定価¥6.800)



デザイン性が優れているとはお世辞にも言えません。

ところが。

同価格帯のモデルでもナイキのVAPOR COURT(定価¥6,804)なら



このスタイリッシュさ。

これならカジュアルウェアに合わせる事も不可能ではありません。

このデザイン性の差はハイエンドモデルになると更に顕著で

ナイキのハイエンドモデル、ルナバリスティック オールコート(定価¥ 18,360)は



かなりスタイリッシュなデザイン。

他にもズーム ヴェイパー 9.5 ツアー (定価¥ 16,200)など、



ナイキのハイエンドモデルは

原宿のスニーカーショップに並んでいても違和感のないデザインです。

このデザイン性の高さはナイキだけではありません。

例えばアディダス。

レディスモデルになりますが、アディダスのステラ バリケード AC



その名の通り、ステラマッカートニーデザイン。

高級セレクトショップにでも置いていそうなデザインです。
(ま、ステラマッカートニーなので当たり前と言えば当たり前ですが)

ではアシックスのハイエンドモデルはどうかというと、

定価¥ 15,120のGEL-SOLUTION SPEED



エントリーモデルよりはデザイン性は高いものの、

オシャレなデザインとは言い難いでしょう。


何故日本のメーカーのスニーカーはこのようなデザインになってしまうのでしょうか。

テニスは他のスポーツよりもアダルト層の競技者が多く、

それくらいのエイジの好みに合わせたデザインをわざとしているのかも、

と想像したりもしましたが、

中高生がメインの競技者で若者にウケるデザインが必要と思われる

バスケットボールでもアシックスのシューズはGELDIVISION 5




GEL LEGEND 5のように



ナイキなどのデザインを意識しながらもどうも中途半端な感じになってしまっています。


アシックスはオニツカタイガーに若手デザイナー、ANDREA POMPILIOを招いたりして


画像引用元:http://www.onitsukatiger.com/ja-jp

ファッションの打ち出しを強めているようですが、

アクの強いANDREA POMPILIOのデザインに反応するのは

ごく一部のファッション好きのみでしょう。

METRO NOMADなど、



オニツカタイガーのシューズはファッションアイテムとして

ある程度認知はされていると思いますが、

それだけに留まらずテニスシューズやバスケットボールシューズのように

多くの人が対象である様々なスポーツシューズの

デザイン性を高める事にも注力して貰いたいなと思います。


と、色々言って来ましたが、結局私が購入したのはこちら。



アシックスのGEL-DEDICATE 3 MT OCです。

先日初めてこれを履いてテニスをしましたが、やはり機能性は抜群。

エントリーモデルながら、履き心地は最高でした。

だからこそ、このデザインが残念でなりません。

いつの日かデザインでもアシックスを選ぶ日が来る事を願っています。


※注
ここで述べられている内容は書き手の所属する組織・団体の主張を
代表・代弁するものではなくあくまでも筆者一「個人」としてのものです。







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ナイキがいつまでも革新的なブランドである秘密。


アディダスがオリンピックを金まみれにした?アディダスVSプーマ もうひとつの代理戦争


ニューバランスのスニーカーがヒットした本当の理由。

2014年6月27日金曜日

蜂の巣状態の三陽商会を擁護してみる。



こんにちは。

雨や病気で出来なかったロードバイク通勤を今日10日振りくらいにしてみたら

脚力の落ちっぷりに愕然とした山田です。






最近の三陽商会は蜂の巣状態と言っていいでしょう。

いわゆる「バーバリーショック」を報じるメディアは

三陽商会を総攻撃。

Googleで「三陽商会」のニュース検索をして

1ページ目に登場したニュースのタイトルを並べてみるだけでも

その叩かれっぷりはすさまじさがわかります。

バーバリーなき後も欧米ブランドに頼る三陽商会:日経ビジネスオンライン

バーバリーに逃げられた!名門・三陽商会の「苦悩と決断」売り上げの半分を失う……会社は大丈夫なのか | 経済の死角 | 現代ビジネス [講談社]

三陽商会、バーバリーに代わる収益柱みえず ファンドや大株主による買収観測も浮上 | ビジネスジャーナル

「バーバリー」を失う三陽商会に成長のタネはあるか | nikkei BPnet 〈日経BPネット〉:日経BPオールジャンルまとめ読みサイト

ファッション業界に身を置くものとして、

上記のニュースサイト以外にもファッション専門ニュースサイトや

個人ブログなどでバーバリーショックに関する記事は

結構な数を見てきましたが、

三陽商会に好意的な記事はまずありません。

私は三陽商会とは何の利害関係もないし、

多分今まで三陽商会の商品を購入した事もないので

三陽商会には特に思い入れもないのですが、

ここまで叩かれていると少し気の毒になってきます。

ですので、今回は三陽商会を擁護する記事を書いてみます。



私が三陽商会を擁護する唯一の理由。

それは

MACKINTOSH PHILOSOPHYがいい感じだから
(メンズしか知らないけど)

です。

MACKINTOSH PHILOSOPHYとはコートで有名な英国ブランド、

MACKINTOSHのセカンドラインです。

こちらがブランドサイト。

マッキントッシュフィロソフィー | MACKINTOSH PHILOSOPHY

MACKINTOSH PHILOSOPHYの特徴は機能性を重視した企画です。

MACKINTOSH PHILOSOPHYは私が好きなファッション誌、

Beginのタイアップ記事で目にする事が多いのですが、



そこで取り上げられている商品は

適度なファッション性と充実した機能性が両立されており、かなり魅力的に見えます。

例えば、ブランドサイトでも独立したページがあり、

TROTTER® (トロッター) | マッキントッシュフィロソフィー MENS | MACKINTOSH PHILOSOPHY

MACKINTOSH PHILOSOPHYのアイコンとも言うべきトロッタージャケット。



サイトから紹介文を引用すると

マッキントッシュ フィロソフィーのトロッターシリーズは、英国伝統のトラッドスタイルと現代的な機能が融合した新しいコンセプトのコレクションです。マッキントッシュ フィロソフィーのトロッターシリーズは、これからもファッション性と機能性を追及し、ビジネスやトラベルで活躍する洗練されたコレクションを毎シーズン展開します。
との事。

Beginの記事を見ても





私が日常的にジャケットを着る機会があれば

思わず手に取ってしまいそうな訴求力のある商品です。

他にも



シューズメーカーとコラボした

一見レインシューズに見えないレインシューズや



防水性のあるスプリングコート、



薄くて軽いのに防風機能を持ったピーコートなど、

「こんなアイテムが欲しかった」という声が聞こえそうな商品を多数リリースしています。

また、機能性だけでなく、

イタリアの老舗生地メーカー、ロロピアーナ社の生地を使用したり、



日本の老舗人気デニムブランド、BLUE BLUEとコラボしたりと



ファッション的な話題性も充実。

中心価格帯はジャケットが3.5万円、シャツが1.5万円程度とそれ程高価な訳でもなく、

それなりにオシャレを気にしつつ快適性も追求したいビジネスマンには

打ってつけのブランドだと思います。


近年のアパレル企業はファッション性だけでは勝負し辛くなって来ています。

当ブログで取り上げてきたようにライフスタイルショップの隆盛や

山田耕史のファッションブログ: 生活密着型ライフスタイルショップは受け入れられるか。

山田耕史のファッションブログ: 日本はライフスタイル後進国?NYで知ったファッション文化の奥深さ。

こだわりの素材にフォーカスを当てた商品が増加している事がその証拠ですが、

山田耕史のファッションブログ: 次世代コラボレーションスタイルを感じさせるナノユニバース×西川産業。

各社の様々な取り組みの中でも最も消費者に伝わりやすく、

現時点で多くの企業の売上げに繋がっていると思われるテーマは「機能性」です。

山田耕史のファッションブログ: マルイの売上げを伸ばしたファッション×機能。

山田耕史のファッションブログ: 加速するベーシックデザイン×機能。

たったひとつのメンズブランドで膨大な社員数を抱える

総合アパレルメーカーの経営を支える事は不可能でしょうが、

アパレルがファッション性だけでは勝負し辛くなった今、

ファッションに日本企業らしい機能性をプラスする服作りのノウハウは

大きな武器になるのではないかと思っています。






※注
ここで述べられている内容は書き手の所属する組織・団体の主張を
代表・代弁するものではなくあくまでも筆者一「個人」としてのものです。

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女子向けBegin「女子ビ手帖」は新たなファッションテイストを産むのか?


小学生のスニーカーで感じたライセンスビジネスの難しさ。

2014年6月24日火曜日

ニューバランスブームの終わりの始まり。



手の甲の肌荒れからウィルスが入り、

手がパンパンに腫れてしまった山田です。

ウィルスって怖いですね。

こんにちは。








ニューバランス、流行ってますね。

昨年末にはこんな記事もありましたし、

女性殺到!広がる「ニューバランス」ブーム | 企業戦略 | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト

先日私がニューバランスに関して書いたエントリにも

山田耕史のファッションブログ: ニューバランスのスニーカーがヒットした本当の理由。

かなりのアクセス数があり、

ニューバランス人気の高さを実感しました。

そして今週月曜日の繊研新聞の一面にはこんな記事が。



が。

先日あるニュースを見て、

「もうニューバランスブームも長くはないな」

と思いました。

それはこちら。

ニューバランスのML574やWR996から、ネオン&ヴィンテージカラーの新作スニーカー | ニュース - ファッションプレス

2014年7月発売のニューバランスの新作スニーカーに関するニュースなのですが、

私がニューバランスブームの終わりを感じたのはこのアイテムを見たからです。


画像引用元:http://www.fashion-press.net/news/11310

何と言うかこのABCマート感、

いや、東京靴流通センター感と言う方が適当でしょうか。


元々無地でシンプルなデザインが多いニューバランス。

そのシンプルさも今のブームの一因になっていると思います。

しかし、そのシンプルさは顧客層の広がりを阻む要因でもあったと思います。

このガーリーな花柄デザインには

現在大学生以上が中心と思われるニューバランスの顧客層を

女子高校生、中学生にまで広げようする企画の意図を感じますが、

そこまでニューバランスの顧客層が広がると

ニューバランスに(特にニューバランスのブランドに)ファッション性を感じている人は

ニューバランスから離れて行くのではないでしょうか。

単純に言うと

「ダサい奴が履いているのと同じ靴は履きたくない」

という心理です。

山田耕史のファッションブログ: 小学生のスニーカーで感じたライセンスビジネスの難しさ。

以前私はこちらのエントリで

お気に入りのチャンピオンのライダースジャケットが

小学生のスニーカーとカブってショックを受けた事を書きましたが、

このように

「他人とカブる危険性」という事は

ファッションには常に付き纏う永遠の問題です。

現に、私の知り合い(かなりオシャレなファッション業界人)も

「あまりに履いている人が多過ぎてもうニューバランスは履けない」と話していましたし、

5年程前はニューバランスをかなり愛用していた私も

最近ニューバランスを履く事はかなり少なくなりました。


以前、松本人志が漫才ブーム終焉直後当時の漫才人気の凋落っぷりについて

「流行っていてものはその流行が終わると一番ダサいものと見なされる」

というような発言をしていましたが、

これはファッションについても同じ事が言えるでしょう。

ファッションのブームは芸能人のブームよりも流行の始まりと終わりが明確ではないので

人気がなくなっていくのは徐々に、でしょうが

ブームには必ず終わりは来ます。

「オシャレに見られたいから」という理由で

ファッションアイテムを買う場合はその賞味期限を意識すると

買い物の失敗が少なくなるかもしれません。







※注
ここで述べられている内容は書き手の所属する組織・団体の主張を
代表・代弁するものではなくあくまでも筆者一「個人」としてのものです。

2014年6月23日月曜日

ステテコは今後どのような進化を遂げるのか?



こんにちは。

最近家のPCの調子が悪く、

マックブックエアを購入してマックデビューをしてしまおうか迷っている山田です。




先日ユニクロのチラシで毎夏恒例となったステテコを眺めていたら

引っ掛かる事がありました。



私が気になったのはこちら。



「今年は便利なポケット付!」

というキャッチコピー。

そもそもステテコって下着なんだから

ポケットが付いたらそれはもうステテコではなくなってしまうのではないでしょうか。

ていうかそもそもステテコって何だ?

色々疑問に思ったので調べてみました。

Wikipediaによると

ステテコ - Wikipedia
ステテコ(suteteko)とは主に男子が着用する、裾が股より長く膝下丈まであるズボン下である。猿股や股引とは違い、幅広で肌に密着しない。パンツの外、ズボンの内に穿く。汗を吸着したり滑りをよくしたりする役目もあり、ズボンを傷めにくくする効果があるほか防寒効果もある。
着物や袴の下に穿く下着として、明治以降の日本の近代化に伴い全国的に普及した。素材は綿の平織りで、横糸に強撚糸をつかい織り上げ、一旦大きくちぢめてから、このちぢみ生地を100〜120cmに成形した生地をクレープ生地と呼ぶ。表面にアコーディオン状の凹凸があるのが特徴で、凹凸が肌への接地面積を少なくし、吸汗、速乾、涼感に優れた生地。またこの作業工程の生地を大きく縮める際に、不純物などを取り除く作業があり、その作業工程を晒し工程と呼び、一般には真っ白の生地に出来上がる。精錬作業の後の色は白が基準であるが、精錬後に生地を染めた黒や灰色など様々な色がある。ポリウレタンを混紡した物などや、100〜120cmの成形段階で生地の伸縮率が変わってくる。締め付けの強いボクサーブリーフ状やゆったりとした穿き心地のトランクス状のステテコが存在する。 商品用途としては、主にナイトウェア・パジャマやインナーウェアなどに用いられるが、近年ではファッション商品の生地に使われて注目を集めている。(ステテコ、U首シャツ、前開きシャツ、ランニング、ロングボクサーブリーフ、ボクサーブリーフ、スパッツ、レギンス)
戦後、繊維業が隆盛となった日本では高温多湿の気候に合わせて素材や織りを工夫した楊柳クレープやキャラコ織の物が登場した。長年、中高年の男性によってインナーとして使用されており、メーカー各社が無地白色のものを中心に販売している。また、柄がプリントされたステテコも発売され、夏のルームウェアとして人気を集めている。このプリントされたステテコの購買層は長らく中高年の男性が中心であったが、2008年頃より、よりデザイン性がもたされた商品が発売され、女性や若者にもステテコ人気が拡大している。

オシャレなステテコを発売しているステテコ研究所のウェブサイトには

画像付きの解説がありました。

ステテコとは|steteco.com



服飾関係者御用達、文化出版局のファッション辞典では





下着のカテゴリにこのような記述。

どちらもポケットに関しての言及はありませんが、

ズボン下という別名もあるように

下着として扱われているのでポケットは無いのが通常のようです。

(だからこそユニクロは広告でわざわざ「今年はポケット付」とアピールしているのでしょうが)

しかし、ユニクロのウェブサイトの着用例を見ていると、

まるで出自が下着とは思えないような外着っぷり。




画像引用元:http://www.uniqlo.com/jp/store/feature/uq/stetecorelaco/men/

この画像を見てこのボトムスがステテコであると

わかる人はゼロではないでしょうか。

というかそもそもこのアイテムをステテコと呼ぶ必要性はあるのでしょうか?


なんて思いながらまたチラシを眺めていると、

気が付いた事がありました。



「ズボン下に最適」というキャッチコピーが付いた

エアリズムとドライメッシュ素材のステテコはポケットが付いていないのです。




画像引用元:http://www.uniqlo.com/jp/store/feature/uq/stetecorelaco/men/

わざわざポケットが付いていない事の注意書きもあります。

こちらの2つのアイテムの着用画像は下着感バリバリ。




画像引用元:http://www.uniqlo.com/jp/store/feature/uq/stetecorelaco/men/

こちらは従来の下着用途としての打ち出しをしているようです。


という事で、

ユニクロは用途に合わせて2種類のステテコを作っていました。

メインで打ち出しているステテコは明らかに従来の下着というカテゴリを超え、

ジーンズやチノパンツと同じ様なボトムスの一種類になっています。

このような事は服飾の歴史から見ると珍しい事ではありません。

例えばシャツもステテコ同様元々は下着のカテゴリに属しており、

大の大人がシャツ一枚だけをトップスに着て外を出歩くなんて事は考えられませんでした。

同じようにステテコも下着から外着に進化を遂げるのでしょうか。

今、ステテコの進化の行く末を決定する力があるのは

圧倒的な情報発信力と販売力のあるユニクロでしょう。

来年以降ユニクロがステテコをどのように進化させるのか。

あるいは退化させるのか。

楽しみです。




※注
ここで述べられている内容は書き手の所属する組織・団体の主張を
代表・代弁するものではなくあくまでも筆者一「個人」としてのものです。