2014年3月19日水曜日

セレクトショップのアウトレットはファッション初心者御用達?




こんにちは。

明日から急用で地元に帰る事になった山田です。



先日こんな2chまとめを目にしました。

こんな格好のくそださ大学生wwwwwwwwwww【働くモノニュース : 人生VIP職人ブログwww】

ここで槍玉に挙げられているのがこちらのアイテム。


画像引用元:http://workingnews.blog117.fc2.com/blog-entry-6954.html


裾裏にチェック柄の生地が縫い付けられ、

裾をロールアップするとチェック柄が見えるようになっているデザインのパンツです。

このデザインが流行し出したのは6年程前でしょうか。

そこから数年間、ロールアップデザイン一世を風靡しました。

セレクトショップや丸井系を中心に

メンズのパンツのデザインと言えばロールアップ一色になっていた時期がありました。

それから約6年。

上掲の2chまとめでは






25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/18(火) 22:39:20.36 ID:DkWuk8mi0 
裏地をわざわざ見せ付けるあれは相当ダサい
あれでチェックなら爆笑もの 


と馬鹿にされ、

コメント欄でも

  1. 名前:名無しビジネス #- | 2014/02/20(木) 21:56 | URL | No.:886700
    マジでロールアップしたらチェック柄が入ってるズボンとかダサすぎる
と散々です。
(擁護のコメントも多数ありますが)

ではロールアップデザインは何故ここまで罵倒されるようになってしまったのか。

その理由は

このデザインがマスまで広がりきって

「ファッショナブルでは無い人」も着用するデザインになってしまったからでしょう。


ファッションデザインの流行が拡散していくルートのひとつとして

コレクションブランド

セレクトショップ

マスマーケット

という流れがあります。

コレクションブランドが開発したデザインを

セレクトショップがショップオリジナルブランドのアイテムに取り入れる。

そしてそのセレクトショップのオリジナルブランドのデザインを

マスマーケットの量販店やSPAなどが取り入れる。

こんな流れがファッションデザインが世の中に広がっていく過程の一例です。


マスマーケットまで広がったデザインは

コレクションブランドやセレクトショップでは扱われないようになります。

実際に現在、マスマーケットに近いサカゼンのオンラインストアでも


画像引用元:http://item.rakuten.co.jp/h-zenmall/2218100089/

「時代に流されず不動の人気を誇る」

というキャッチコピーで紹介されてはいますが、

サイズ、色欠けがかなりあるので

商品は在庫がある限りではないでしょうか。

つまり、チェック柄ロールアップデザインは

「時代遅れ感」があるデザインである事がわかります。

サカゼンよりもトレンド性のある商品を扱うセレクトショップ、

ビームスやユナイテッドアローズのオンラインストアを見ても

チェック柄ロールアップデザインのパンツは見当たりません。

当たり前でしょう。

2chでダサいと叩かれるようなデザインのアイテムを

有名セレクトショップが置く筈がありません。


しかし最近、私はユナイテッドアローズやビームスのある店舗に

チェック柄ロールアップデザインパンツが置いてあるのを発見しました。

それはアウトレットです。

最近の大手セレクトショップのアウトレット業態は

レギュラー店舗の売れ残りである本来の意味のアウトレット商品は少数で

アウトレットの為に企画製造された

アウトレット専用品が品揃えの中心になっている事が

以前ネットで話題になりました。

立て続けに「アウトレット専用商品」に関する記事が : 南充浩の繊維産業ブログ

「アウトレット専用に開発・製造されました」コレって“アウトレット”? - ニュース - ニュース|週プレNEWS[週刊プレイボーイのニュースサイト]

このチェック柄ロールアップデザインパンツも

ユナイテッドアローズやビームスのレギュラー店舗では見かけない

アウトレット専用品と思われますが、

何故トレンドファッションを発信するセレクトショップが

時代遅れ感のある商品を置いているのかというと、

それは売れるからでしょう。

という事はセレクトショップのアウトレットには

時代遅れ感のある商品を買う客が相当数いる。

つまり、現在のセレクトショップのアウトレット業態は

あまりトレンドに敏感でないファッション初心者や

ファッションにあまり興味がない層をターゲットにしている

という事がわかります。

(厳密にはアウトレットは老若男女多種多様な人が来るので
ファッション初心者やファッションにあまり興味がない層「も」でしょうが)


日本でアウトレットが増えだした90年代。

1999年に私の地元、神戸にもアウトレットが登場しました。

その頃のアウトレットは店頭の売れ残りやB品などが品揃えの中心だったので

まるで宝探しのようなワクワク感があり、

当時大学生で時間が有り余っていた私は

アウトレットによく通っていました。

(当時関西では展開が無かったフセインチャラヤンのアイテムを
神戸で見られる唯一の場所がオリゾンティのアウトレットだったのも良い思い出です。
わざわざ東京のバーニーズニューヨークで購入したリーバイスレッドが一年後
アウトレット叩き売られていたという悲しい思い出もありますw)

しかし、日本でアウトレットが市民権を得ていくのと並行して

少しずつお宝アイテムはアウトレット店頭から姿を消していき、

気づけばセレクトショップのアウトレット業態は

アウトレット専用品ショップに様変わりしていたのでした。

一部のファッションオタクにとっては残念な事ですが、

ファッション初心者やファッションにあまり興味がない層が

セレクトショップに最初に触れる場所になり、

その後一部はレギュラー店舗の顧客になるかもしれない、

と考えるとあながち悪い事でもないのかな、と思います。


因みに多くのセレクトショップ専用品の品質は値段相応ですが、

デザイン面でははかなり上手にトレンドを取り入れていると思います。

ファッション初心者でも着やすいように

トレンドを咀嚼して落としこんでいるので

あまり質にこだわらないのであればアウトレット専用品はお薦めです。




※注
ここで述べられている内容は書き手の所属する組織・団体の主張を
代表・代弁するものではなくあくまでも筆者一「個人」としてのものです。